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日本の山を救おう(2)

前にも書きましたが日本の林業は危機的状況にあります。
HACは、【2008年環境宣言】を打ち出しています。
日本の林業を救うには、住宅に日本の気候風土に合致した国産材を有効に活用することが必要とし、そのことが環境を守ることに繋がるとしました。 昨年のTPPに参加するべきか否かで二分する論争がありました。
その反対論の中に、木材の関税撤廃が林業を衰退させたとの意見が多々ありました。
そのことだけが林業の衰退の原因なのでしょうか?
1951年原木丸太の関税が撤廃され、1964年には木材の完全自由化となりました。
結果として、1970年から2000年の30年間で木材自給率は、95%から18%にまで落ち込んだ上、 木材価格も1/4にまで落ち、林業が成り立たず、結果として、森林の荒廃、里山の衰退、そして、限界集落、廃村の増大に繋がったことは事実ではあります。
しかし、関税撤廃だけが原因で林業が衰退したと考えるのは、短絡的過ぎます。

政策面、行政面の過ちがありました。それより大きな過ちがあったと考えます。
何故、質が高く、日本の気候風土に合致した国産材に見向きもしなかったのか考えなければなりません。
確かに、戦後復興の中、旺盛な住宅需要を満たすために、安価な外材を採用した必然性は認めざるを得ません。
しかし、この30?40年、外材や合板や集成材、そして、石油製品を多用し、質の低い住宅を作り続けた結果、何が残ったのでしょうか?
30年の寿命に満たない家を大量に作り続け、資源の無駄使いをし、ゴミを増やし、北米やインドネシアの山を荒らし、尚且つ、使わないことにより日本の林業が廃れ、手が入らないため山の荒廃を招いてしまいました。 その間、大量供給を前提の住宅産業の体制は、質の向上を目論むことは全くなく、ただ売上と利益を求め、効率だけを図る経済活動を優先して来ました。 林業の衰退は、関税撤廃だけにあるのでなく、日本の気候風土に合致した高い質の国産材に目を向けることなく、安易に使いやすい廉価な木材を使い続けて来た住宅産業の姿勢にも大きな責任があるのです。

ホームページの書き込みに次のような意見がありました。
『国産材を使ったらベラボーな見積になり、とても家は建てられない。』
本当にそうでしょうか?
木材一本当たり(3m)の価格を比較します。(HACの仕入れ原価)
集成材 120角 3.000円   105角 2.200円
米栂材 120角 2.795円   105角 2.145円
杉 材 120角 2.967円 105角 2.277円
桧 材 120角 4.257円 105角 3.267円

40坪の建物の柱は、100本から120本使います。
仮に、桧120角を採用したとして、集成材より桧は、一本当たり1.257円高くなります。
120本として、原価で約150.000円高くなります。
HACの利益率は原価に対して15%ですから172.500円高くなります。杉の場合のコスト差はありません。
これが事実なのです。
一昔前、桧で家を建てることはステータスであり、裕福な人しか使えなかった木材でした。
国産の木材価格が下落した今、建築費の1%以下の投下で最上級の桧の家が作れるのです。

その現実から目を背け、過去の体制から脱却することなく、使い慣れた集成材、米栂材、合板を使い続け、質の向上を図ろうとせず、
林業の悲鳴に耳を貸さず、日本の山の荒廃を見過ごしにしている住宅産業は、全く社会的責任を果たしていないと糾弾します。
毎年、何度かは、木材産地に出向きます。
そこで働く人たちは、先祖から引き継いだ山を守り、その山の恵みに感謝して、その過酷な仕事を使命感を持って懸命に活動していることに感銘を覚えます。
それに引き替え、住宅産業は、社会的責任を認識することなく、その使命も果たさず、売上と利益を求め狂奔する様は、恥ずかしくすらあります。
山で働く人たちが異口同音に言うことがあります。
『値下がりした木材価格を上げてくれとは言わない。杉や桧の質の高さを理解して、使ってくれれば日本の山は救える。』
私たちは今一度考えなければならないことがあります。
山は保水力を保ち水害を防ぐだけでなく、落葉による腐葉土は、その養分を地下水とともに 川に流れ、海に注いで豊かな海を実現し私たちに大きな恵みをもたらしてくれます。
林業を救うことは、下流域に住む私たちにも課せられた責任であることを忘れてはなりませ ん。
それは、家を建てることでも貢献出来るのです。

私たちの主張ではありますが、質の高い家とは

●構造材に国産材の桧や杉を使う

●屋根下地や床下地から合板を排除して国産材の杉板を使う

●床材、造作材、建具等に無垢材を使う

皆様がこのことを理解していただければ日本の林業が復活すると信じます。
2012年もHACは、微力ではありますが、日本の林業の復活に手を貸してま いります。



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